特急運用に入る元3000系の8531F 撮影:森小路駅
■車両紹介
1700系から数えて4代目となる特急車で「3000系」として登場。
1971年7月1日から1次車が営業運転を開始し、1973年までに6連5本、7連4本の計58両が新製された。
車体は側面の窓割りに1900系との共通点を見出せるが、
前面は曲面ガラスによるパノラマウィンドウでイメージを一新し、当初から冷房装置を備えていた。
また座席は自動転換装置付きで、ドア両脇に1両あたり16人分の折り畳み式補助椅子を備えている。
名物のテレビカーは1編成に2両(旧3500型)になり、20インチのカラー受像機にグレードアップされた。
足回りはモーター出力を1900系の75kWに対して140kWとほぼ倍増し、
界磁位相制御によって定速運転機能を備えている。
運転台は現在も標準タイプとなっている横軸2レバー式が初めて採用された。
8000系の増備によって廃車・富山地方鉄道や大井川鉄道への譲渡が進み、
残った1本は1995年に車体改修を行い、運転台は8000系と同じワンハンドルマスコンに変更されました。
この時に1両を2階建て車両に改造し、さらに現在は8連化されて 、
8000系と同じ位置に2階建て車両とテレビカーが組み込まれています。
2008年2月には車番・社章などが京阪線(男山ケーブル除く)で初めてステッカー化され、
同年の6月には中之島線用車両「3000系」の登場により、8000系30番代に編入されました。
京阪線塗装変更が発表された時には8000系30番代の新塗装イメージ図も公表していたが、新塗装化は
されず2012年9月に前面部が車体改修前の顔に復元され「クラシックタイプ」として運転を開始した。
そして2013年3月10日に通常運転から引退し、2013年3月末に4回臨時快速特急としてDD車を抜いて
7連組成で運転され、3月31日の運転を持って営業運転を退きました。
現在では8531号車はくずはモールに移動され、"SANZEN HIROBA"にてデジタル動態保存されている。
8831号車は富山地方鉄道に輸送され、ダブルデッカーエクスプレスとして
モハ10033(3018)-モハ10034(3518)に組み込まれて2013年8月より運転を開始している。
大井川鉄道で譲渡された3008-3507は改番されることなく運転されていたが、
老朽化を理由に2014年2月14日をもって引退した。
■引退時の運用範囲
■引退時の基本編成図
■編成写真
■譲渡された編成写真
|